エイは全国各地に分布し、釣りで上げられることもある身近な魚ですが、食べる地方と食べない地方が大きく分かれる食材です。
食べなれない地域の方にはとても珍しい食材だと思いますが、食べられる地方では切り身で売られていることがあります。
具体的には北海道や東北地方、瀬戸内海地域で主に食べられているようです。
エイを使った料理では韓国のホンオフェという料理が有名で、アンモニア臭いというイメージがあるかもしれませんが、新鮮なものはまったく臭くはなく、処理も簡単で、あっさりした味が魅力的な食材です。
骨は軟骨ですので切り分けるのも簡単で、熱を通せばそのまま食べられます。骨が気になる方でも、とても身離れが良く、ヒレの部分は骨の構造も簡単なので、食べやすい魚です。
食感は弾力があり、魚と鳥ささみの中間のような感じで食べ応えがあり、値段も安い庶民の味方です。
今回はこのエイを使った煮つけと、その煮汁を使った煮凝りを紹介します。一度の調理で2品を作るという時短が可能な非常に便利な料理です。
エイの煮付けと煮凝り 準備する食材と調味料
エイの煮付けと煮凝りの作り方をご説明する前に必要な食材を調味料を確認しておきます。
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エイの煮つけ作り方
エイの切り身にさっとお湯をかけて霜降りにします。流水か、ためた水の中でぬめりをこそげ落とし、ペーパータオルでそっと水気を拭き取ります。
鍋に水としょうがを入れ、沸騰させたらエイの切り身を加えて中火で煮込みます。この時、ぬめりが残っているとアクとして出てきますので、取り除きます。
切り身に火が通ったら、砂糖、醤油、酒を加えて、落し蓋をして15分ほど煮込みます。
お皿に盛りつけて、白髪ねぎをあしらえば完成です。その日のうちに食べてもおいしいですが、一晩冷蔵庫で保存しても味が馴染んでおいしくなります。
この時、残った煮汁は捨てずに煮凝りに利用します。
エイの煮凝り作り方
煮つけで残った切り身をほぐし、軟骨を取り除きます。(切り身が残らなければ、煮汁だけでも作ることができます。)煮つけの煮汁を固めるための容器に入れます。
煮汁の中にほくした身が均等に行き渡るように散らせ、冷蔵庫で静かに固めます。
一晩たてば固まっていますので、適当な大きさに切り分けて盛り付け柚子皮を添えて完成です。
まとめ
なぜか昔からゲテモノとして扱われることが多く、匂いも悪いというイメージがついてしまったエイですが、実際はとてもおいしい食材です。
おつまみとして有名なエイヒレは全国で食べられていますが、切り身の料理はおつまみとは全く別の食感と味をしています。
エイの料理としては煮つけや煮凝り、から揚げが有名です。上記で紹介した煮つけはご飯との相性が非常によく、煮凝りはお酒のあてに最高です。
また、煮凝りをご飯にのせて食べても、とてもご飯がすすみます。他の魚と違って鱗の処理が必要なく、骨まで簡単に食べられる上においしいエイはもっと注目されても良い食材だと思います。
今まで食べたことがない方も、この機会に是非試してみてください。