のどぐろは高級魚で、庶民にはなかなか贅沢な食べ物です。
そんな高価なのどぐろをせっかく食べるのであれば、おいしく頂きたいものです。
のどぐろを一番おいしく味わえる調理法はやはり、焼きで頂くのが良いのではないでしょうか。
今回は、のどぐろの美味しい焼き方について紹介したいと思います。
のどぐろの干物の美味しい焼き方
のどぐろと言えば、干物が有名です。魚をさばくことが苦手な方や面倒くさい方は、干物を購入されると良いかもしれませんね。一番手軽な方法は、ガスコンロについているオーブンで焼くことです。
干物なので、特に塩を振ることもなく、そのままオーブンで焼けば良いので手軽に済みます。
本当は、炭で高温で焼くのが美味しい焼き方なのですが、ご家庭で七輪がある家も少ないと思いますので、ガスコンロで再現して焼くことにします。
始めにオーブンを温めて、ある程度温まったら焼き始めます。
始めから、のどぐろを入れてしまうと、香ばしく焼けなかったりのどぐろが網に張り付いてしまったり、ムラが出来てしまうので、オーブンは先に温めます。
魚の向きは頭が奥です。なぜなら、尻尾は焦げやすいので手前の温度が低い所に持っていけば、焦げずに済みます。
のどぐろは海の魚なのでもちろん身から焼きたい所ですが、干物の場合は皮から焼きます。それは、干物になっている為、全体的に余計な水分がないからです。
油がブクブク聞こえて、香ばしい香りが漂ってきたら裏返します。
焼き加減に注意は必要ですが何度もオーブンを開けると温度が下がってしまうので注意してください。
特に冬は、オーブンの温度変化が大きいので、最小限の回数で焼き加減をチェックします。
裏返して、焼き目がある程度ついたら完成です。 多少焦げ目があり、ぱりっと香ばしさがあった方が美味しいです。
白いご飯にも合いますし、日本酒にもよく合います。
個人的にはのどぐろの身を少し残しておいてお茶づけにすると、とても美味しくいただけるのでオススメです。
のどぐろ鮮魚 塩焼きの美味しい焼き方
もし、のどぐろが生のまま手に入ったら開いて、内臓をとり、普段より多めに塩を振ります。
できるだけ高い所から振ることにより塩を万遍なく振ることができます。
のどぐろ本来の味を楽しむために、多めの塩で魚の水分を出し味を濃縮させます。 また、水分が減ることにより焼き上がりがパリッとした状態になります。
ガスコンロのオーブンで焼くのであれば先程ご紹介した手順と同じです。
ただし、今回は、身から焼き始めます。
注意点として、干物よりも焼き加減が難しいかもしれません。干物は、すでに魚の水分量が少ないため、早い時間で香ばしく仕上げることが出来ます。
しかし、生魚なので塩を多く振っても、水分量が多いため下に落ちる油や水分が多くなります。
全て、のどぐろの旨みなのでいくら香ばしく焼くとはいえ、長い時間焼いてしまうと旨みが無くなったパサパサの焼き魚になってしまいます。
その為、高温でなるべく旨みを落とさないで、香ばしく仕上げる工夫が必要とされます。
ポイントとして、オーブンの温度を出来るだけ高温に保つこと、
焼き加減を見逃さないように、集中して焼くことやあまり頻繁にひっくり返さない事が重要です。
始めはなかなか難しいと思いますが、もし心配であるようならば、干物から焼き始めるのが良いでしょう。
バーベキューセットをお持ちの方は炭火焼きもおすすめ
最近では、安価なバーベキューセットが売っています。炭を入れお店とほぼ同じような味を楽しむことが出来ます。
炭で焼くポイントとしては、炭の量で温度が違うという点です。
ガスコンロでは、ダイヤルで温度調節が可能ですが炭は温度設定が難しいです。
素人には難しいかもしれませんが、炭の香りは本当に良いものです。
どうしても炭で焼いたのどぐろを楽しみたいという方に、炭の置き方について説明したいと思います。
一般の人は、炭を平らに敷いてしまいます。
これでは、全ての火の温度がほぼ同じになってしまい低い温度で焼くことが出来なくなってしまいます。
職人の方であれば、技がありますから、万遍なく敷いた方がやりやすいかもしれませんが、素人には難しいです。
一般の方は、炭の量を変えておくことを薦めます。
例えば、一番左は炭の量を少なく、左からだんだん右へ行くたびに炭の量を増やしていけば良いのです。
そうすれば、左は弱火になり、右へ行くたびに強火になるのでとても便利です。
注意したい事は、よく換気をすることです。
炭の怖い所は、一酸化中毒による事故が起こり得るという事です。
特に、寒い時期は寒いからと言って換気を怠り、事故に発展するケースが多く見受けられます。
せっかく楽しい食事が台無しになっては意味がありません。
十分注意しましょう。
のどぐろ塩焼き美味しい焼き方のまとめ
今回は、のどぐろの美味しい焼き方について紹介しました。
のどぐろの旬は、秋から冬にかけてと言われています。ちょうど今の時期が美味しい時期といえます。
昔は、のどぐろはなかなか手に入らないものでしたが、ネットが普及し、港に行かなくても干物であれば取り寄せることが容易になりました。
今年の冬、たまの贅沢にのどぐろで寒い夜を楽しく過ごすのも、良いのではないでしょうか。
