のどぐろ鮮魚「のどぐろ」は、アカムツとも呼ばれる魚であり、山陰地方が主な産地ともされているいわゆる高級魚です。喉の中が真っ黒であるために、その名で呼ばれていることでも知られています。

一般的にのどぐろは、刺し身・塩焼・煮付けで食べることが多いのですが、今回は、刺し身や塩焼き、煮付け以外でいただく、私だけの「のどぐろを使った料理のレシピ5選」をご紹介させていただきたいと思います。

のどぐろの塩焼きについては以下の記事が人気です。

絶品!のどぐろの塩焼き 美味しい焼き方

のどぐろを使った料理その① のどぐろのアクアパッツァ(3~4人分)

まず、ご紹介するのどぐろを使った料理はのどぐろのアクアパッツァです。必要な材料は以下の通りです。

のどぐろ4切、あさり200g程度、プチトマト10個程度、オリーブオイル、白ワイン、塩コショウ・オリーブオイル(適量)、にんにく(1片)、イタリアンパセリ1本、レモン四分の一程度

作り方は、下処理を施したのどぐろを鍋に入れて、塩抜きしておいたあさりとミニトマト、にんにく、白ワインを加えながらとろ火で煮込んでいきます。

一煮立ちしたところで、適量のお水と塩コショウを投入し、オリーブオイルを回し掛けておきます。

そうすることでお鍋の味が整ってまろやかになります。程よい頃合いになってきたところで、刻んだイタリアンパセリを入れて、最後にレモン汁を絞ると出来上がりです。

のどぐろを使った料理その② のどぐろの香草パン粉焼き(2人分)

のどぐろを使った料理、2品目はのどぐろの香草パン粉焼きです。必要な材料は以下の通りです。

のどぐろの切り身2枚、 塩コショウ  オリーブ油 パン粉 ニンニク1片、香草焼きの素ミックス( ドライパセリやローズマリー  タイムローリエといったものが合わさった市販のものです) 粉チーズ大さじ3~4杯、輪切りのレモン2つ

作り方は、まず、のどぐろの切り身塩コショウをあらかじめ振っておきます。

そのあとオリーブオイルにくぐらせたのどぐろを、パン粉と香草焼きミックスを合わせたものにまぶして、フライパンで揚げ焼きするようにしていきます。フライパンは事前ににんにくとオリーブオイルを入れておき、温度を上げておくことがポイントです。

最後に揚げ焼きできたのどぐろに粉チーズをふりかけて、オーブントースターでカリッとサクッとするように仕上げていきます。持ちるけるときに輪切りにしたレモンを飾り付けると出来上がりです。

のどぐろを使った料理その③ のどぐろのピカタ

のどぐろを使った料理、2品目はのどぐろのピカタです。必要な材料は以下の通りです。

のどぐろ(人数分の適量の切り身)、 塩コショウ、小麦粉、卵(使い切る程度に調整してください)、 パルメザンチーズ、サラダ油

作り方は、まず、のどぐろに塩コショウをしておき、小麦粉をうっすらとまぶしておきます。

さらにそれを、割った卵(パルメザンの粉チーズを溶いておきます)にくぐらせてから、サラダ油でこんがりと揚げるように焼いていきます。両面がまんべんなく焼けたらお皿に盛り付けて出来上がりです。

今までに食べたピカタの概念が覆されるくらいの上品な味わい深さに感動すること間違いありません。

のどぐろを使った料理その④ のどぐろ(アラ)の潮汁

もしも、のどぐろを1尾手に入れることができたのであれば、そのアラを使用した潮汁もおすすめです。潮汁とはいわゆるアラ汁のことで、漁師さんたちの間で広まった郷土料理のようなものです。

2人分で必要な材料は以下の通りです。

水500cc、昆布、塩少々、酒小さじ2、うすくち醤油小さじ2、ゆず皮(なければ乾燥柚子の薬味)三つ葉適量(なければ刻んだ小口ネギ)

作り方は、最初にのどぐろのアラを、「霜降り」しておきます(霜降りとは、臭みを感じるような魚や肉に対して、いわゆる湯引きすることで、無駄な脂や血・ぬめりといったドリップを取り除く作業のことです)。

そして、少し魚焼きグリルで炙る程度に焼いておきます。

続いて、お鍋に水と昆布を入れて沸騰する直前に昆布を取り出しておきます。次にのどぐろのアラを投入し、お酒とお塩、薄口醤油で味付けしていきます。最後に、三つ葉と柚子皮で飾り付けたら出来上がります。

のどぐろを使った料理その⑤ のどぐろのさんが焼き

これは究極に贅沢な逸品ですが、わざわざのどぐろをさんが焼き(さんが焼きとは、さんまや鯵などを用いたなめろうを焼いた千葉県あたりで有名な郷土料理です)にしようと考える人はいないと思います。

私の場合も、いただいたのどぐろを様々な調理法で料理していただいてはみたものの、最後にほんの少し余ってしまい、メインディッシュとするには量もなく、かといって時間の経過があったので、少し悩んだ末、オリジナルレシピとしてさんが焼きとすることを思いつきました。

必要な材料は以下の通りです。

のどぐろ(少量)、刻み万能ねぎ、みょうが、生姜、味噌、お酒、お醤油、大葉、ゴマ油

作り方は、のどぐろをまな板の上で包丁を細かく叩くようにして粉砕していきます。そこにねぎやみょうが生姜といった薬味とお味噌を加えてさらに刻むようにして叩いていき、ハンバーグのタネのようにして成形しておきます。

それを大葉の葉っぱで包み込むようにして、ゴマ油を引いたフライパンで焼いていき、びっくり水をして蓋をすることで蒸し焼き効果もあり、最後にひっくり返すといい具合の焼き目がついたさんが焼きの出来上がりです。

まとめ

のどぐろ鮮魚②そもそも「のどぐろ」という魚は、手を加える必要のないくらいに滋味に満ち溢れた素材として知られています。

だからこそ、たまには冒険して違った形で食べてみたいと思ってしまうのが人の性というものではないでしょうか?

お魚を使ったお料理は、お刺身・塩焼き・煮付けといった和食だけではなく、フレンチやイタリアン、中華などでも味わうことができますのでおすすめです。

私のレシピをご参考にしていただき、新たなるあなただけのオリジナリティのある創作料理にお役立ていただければ幸いです!